むち打ちの症状は後から出る?
事故後一週間後程度でピークになります。
交通事故のむち打ちは、事故の当日はあまり症状が出てきません。交通事故の二~三日後から悪化が始まり、一週間程度でむち打ちの症状が完成します。症状が一時的に治っても10年以上たってから、むち打ちの症状が出ることもあります。
衝撃の強さと症状は比例しません!
衝突時に首が前傾しているほど、後で症状が悪化します!
むち打ちの注意
軽い事故でも、症状が悪化して苦しむ患者様もいれば、自動車が廃車になるような事故でも、症状が軽い患者様もいます。むち打ちが悪化する原因は、衝突時の首の姿勢にあります。首が前傾している状態で後方から衝突されるほど、鋭角的に首がそれて、脊髄や靭帯を痛めます。 首が前傾した状態で衝撃を受けたむち打ちは、脳脊髄液減少症や、バレーリュー症候群、頭痛や、手足のシビレの出る重症のむち打ちになりやすくなります。注意が必要なのは、二~三日で忘れてしまうむち打ちも、何年も苦しむむち打ちも、初めの一週間は、区別が付かないということです。
レントゲンに映らない箇所を痛めます。
衝突時に首が前傾しているほど、後で症状が悪化します!

むち打ちで傷めるのは、末梢神経(左画像黄色の部分)と靭帯です。末梢神経も靭帯も、レントゲンには写りません。高度な診断装置のMRIを使っても、複雑に走行する末梢神経の異常を確認するのは困難なのが現状です。
靭帯の損傷
ボーリングの玉と同じくらいの重み(約5キロ)の頭を、細い首の骨が支えています。首の骨は、すべて靭帯で固定されていますが、急激な外力で一部の靭帯が伸びると、その部分だけがぐらつき、椎間板の変性が進みます。これがむち打ちが数年たってから悪化する原因です。
神経の損傷
首の末梢神経は、顔、頭、背中、手先、内臓まで枝を伸ばしているので、むち打ちが原因で、頭痛や、顔のシビレ、手のシビレ、心臓の不調まで引き起こします。中枢神経を痛めると最悪のケースでは脚の動きが麻痺することもあります。
後で出るほど症状が悪化します。
一次的に良くなった後に悪化することがあります!

むち打ちは急激な外力で靭帯が伸ばされています。靭帯に負担のかからない姿勢でいると、一時的に状態が良くなりますが・・・。その後に、症状が急変することがよくあります。
原因は靭帯のぐらつき
靭帯が伸びてしまっているむち打ちは、後になるほど、椎間板の変形が進んで症状が悪化します。脳脊髄液の漏れや、椎間板の変形が原因の神経症状も、初めのうちは分かりません。初めの症状が軽いほど、後で悪化するケースが多いので注意をしましょう。頭や顔を走る神経が圧迫されると頭痛や目の疲れが起こります。手の神経が圧迫されると手足のシビレや痛みが悪化します。内臓を走る神経が圧迫されると、自律神経の異常を引き起こすようになります。むち打ちを悪化させないためには、負傷直後の一週間が大切です!
はじめの1週間が大切です!
水を飲んでスポンジカラーで固定し、安静にしましょう。

難治性のむち打ちも、すぐ治るむち打ちも、初めの一週間は区別がつきません。だから、初めの一週間の対応がとても大切です!水を多めに飲んで、横になって一週間を過ごしましょう。靭帯と神経を痛めている可能性が高いので、カラーで固定します。通常のカラーは頸の筋力を弱くしてしまうので、スポンジでできたカラーを使います。材質がスポンジのため24時間着けることができます。症状が徐々に改善すると、固定力が弱いため、回復状態に合わせて動かせるようになります。水を多く飲んで、安静にすることで、脳脊髄液の漏れも最小限に防いで悪化しないようになります。