一生に一度あるかないかの交通事故
一生に一度あるかないかの交通事故。特に、他覚的所見の乏しい『むち打ち症』は、自分の苦しさを他人がわかってくれないので、精神的なストレスが多く、ストレスが筋肉の緊張を引き起こすため、悪循環を繰り返すケースが多くなります。 25年間、のべ90000人のむち打ち症・むち打ち後遺症患者を治療する中で見えてきた患者様のなやみ、損害保険会社との関係、弁護士さんへの相談の仕方を、総合的に、わかりやすく説明しました。
不安・恐怖・憤りが大敵
むち打ち症は、不安、心配、憤りで悪化します。中には損保会社からの電話だけで症状が悪化するケースもあります。不安、心配、憤りを少なくして、筋肉を柔らかく保つ治療をすれば、むち打ち症・むち打ち症後遺症は治る可能性が十分あります。
モアレトポグラフィ、サーモグラフィを撮影しましょう。
背骨の曲がりがあると、首に負担が多くかかります。モアレトポグラフィーとサーモグラフィーを撮影することで、背骨の歪みと筋肉の負担が他覚的に判定できます。 ※写真は左後方からの、むち打ち症です。背中が右側に側彎することで、頭部を重心線に戻そうと頸椎が左に曲がります。腰は頸椎の痛みから筋緊張が高まり、頸椎と右肩に炎症が広がります。頭痛は右側に起こります。
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モアレトポグラフィ
背骨のゆがみ
頭の重さはおおよそ5kg!ボーリングの玉ぐらいの重さがあります。頭の位置が重心からずれるだけで、通常の何倍もの負担が首にかかります。もともと背中に側彎のある患者様が、むち打ち症になると、症状が重傷化するケースが多くあります。むち打ち症を治すには、自然体で立った時に、頭の中心が重心線上にあるようにすることが大切です。
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サーモグラフィ
筋肉の炎症
筋肉の緊張が高まると、血流が悪くなり低温になります。逆に、不安定な部分は筋肉の炎症が強くなるので高温になります。もともと背骨に筋肉の緊張の強弱がある患者様が、むち打ち症になると、症状が慢性化するケースが多くあります。緊張の高まる腰の部分の可動性を取り戻すことで、むち打ち症の首の部分の負担を軽減することができます。
MRIを撮影しましょう
首の椎間板、胸の椎間板、腰の椎間板に異常があると、首の一部分のみの動きが大きくなり、むち打ち症を悪化させます。
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首の椎間板変性
首の骨に椎間板の薄い部分があると、その部分のぐらつきが多くなり、むち打ち症が長引きます。
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胸の椎間板変性
胸の骨に椎間板変性があると、背中が動かないので、首だけに負担がかかり症状が悪化します。
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腰の椎間板変性
腰の骨に椎間板損傷があると、首を振られることで髄膜が引っ張られるので、ヘルニアの悪化や脳脊髄圧減少症の原因になることもあります。
椎間板変性があっても、健康な背骨の部分の動きを取り戻し、変性部分の運動を代行できるようになれば、十分な回復が望めます。MRIで異常のない場合は、まずは不安と心配を解決しましょう。